「下流大学」に思うこと。

FMICS4月例会 にいってきました。

今回は、「下流大学に入ろう!」著者の山内太地さんの講演でした。

山内さんの本は、拙著「学歴ロンダリング」とは対照的な本でして、「下流大学」の素晴らしさや独特の個性について思う存分語っております。

下流大学に入ろう! (光文社ペーパーバックス)

下流大学に入ろう! (光文社ペーパーバックス)

下流大学」と聞いて皆さんはどのような印象をもたれるでしょうか?

昨年、ベストセラー「下流社会」で有名な三浦展さんが、「下流大学が日本を滅ぼす」を出版しました。

下流大学が日本を滅ぼす! (ベスト新書)

下流大学が日本を滅ぼす! (ベスト新書)

こちらの本は、「下流大学=バカ大学」という論調で書かれており、一部の読者からかなりの反感をかっているようです。

amazonレビューを見れば一目瞭然ですが、かなり辛辣なコメントが寄せられています。

下流大学=バカ大学」という論調の是非はともかくとして、私個人としては読んでいて特に不快には思いませんでした。

私は、筑波大学から東京大学大学院に進学したという経緯があるのですが、進学後、一部の大学院生の質があまりに酷く、これが本当に日本NO.1の大学なのか?と懐疑的になっていました。もちろん内部生自体は非常に優秀な方が多かったのですが・・・。

ゆえに、三浦さん著書の中でやたら、日本にはバカ大学が多く存在し、バカな学生が結果的に日本をダメにするという主張に納得してしまう点がいくつかありました。

拙著「学歴ロンダリング」にも書きましたが、東京大学大学院には、本当に小学校・中学校レベルのゴミ修士論文を書いて大学院修士号の学位を取得してしまう、とんでもない学生が少なからず存在します。

マスコミから、よくこんな「暴露本」書けましたね?と聞かれましたが、真実はきちんと伝えなければいけないと常々思っていました。

あの東京大学ですらこの有様だというのだから、、、、地方の私立大学(Fランク大学)は壊滅的ではないのか?と推測していたのです。

今回、山内さんの「下流大学」論を斬る!の講演を聞いて私自身反省しなければいけない点がありました。

それは、「下流大学」いわゆる偏差値が低い大学といっても、大学独自の個性(アイデンティティ)を確立し、上流大学にひけを取らない素晴らしい大学教育を行っている大学が多く存在しているということに気づかされた点です。

今までは、上流大学(旧帝大・一橋東工大早慶などの一流大学)が日本の階級社会の上層部を占め、素晴らしい人生を歩んでいくものであると思っていました。

百聞は一見にしかずとでもいうべきでしょうか、最近「大学巡り」をしていて思うのですが、大学は入口(入学時の偏差値)ではなく、出口(大学四年間の成長)を評価すべきではないかと強く感じました。

「学歴」ではなく、「学習歴」を評価する時代になって欲しいと強く思いました。

下流大学」こそ、「学習歴」を身につける教育体制を整えることが必要であると感じました。

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【テーマ】 ユニバーサル化する大学の現状と将来を考える
      「下流大学」論を斬る!
【日時】 2009年4月18日(土) 午後5時〜7時30分 終了後懇親会あり
【会場】 清泉女子大学品川キャンパス、2号館2階221教室
【コーディネータ】 横浜市立大学 出光 直樹
アクセスhttp://www.seisen-u.ac.jp/access.html
キャンパスマップhttp://www.seisen-u.ac.jp/campus/01guide/01index.html

最新情報はこちら(変更の可能性もありますので、ご確認ください)
http://www.fmics.org/




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