奨学金を返さない人について

奨学金を返さない「犯罪者」とでも呼ぶべき人たちが増えているという。

私はこの動画を見て憤りを感じた。借りた物を返さない。
そんな甘い考えが通用するほど日本社会は甘くない。

かくいう私も大学院時代、奨学金には大変お世話になった。東京大学大学院であったので、無利子の第一種(月々確か8万8千くらい?)を特に厳しい審査もなく借りることができたのだ。

これは噂であるのだが、東京大学及び東京大学大学院であれば、特に厳しい査定(収入など)なしに、ほぼ無条件で第一種が借りられると聞いたことがある。

真意の程は定かではないが、優秀な大学の学生であれば、貸したお金を勉学のために費やし、「確実」に返済してくれるという大きな期待が込められているのかもしれない。

貸し手になってみれば当たり前である。多角的に条件を分析し、返済能力があるかどうかを見極めることは当然であろう。

第一種は実においしい。無利子で200万以上ものお金を貸してくれる金融機関がどこにあるだろうか?

しかも、確か数年以内に完済すれば10%から5%還元されるというシステムがつい最近まであったような。

顕著な研究業績(論文等)をあげると、返済が免除されたり半額になることもあるようです。

筑波大学時代にも、奨学金を借りていた学生はたくさんいた。私が驚いたのは、その奨学金を勉強や生活のためにではなく、あからさまに旅行などの「遊び」に費やしている学生が多くいたことである。

別にこれは筑波大学だけに限ったことではなく、多くの大学生が行っていることであろう。本来勉学・生活のために使う奨学金が、遊びのために使われているのだ。なんとも嘆かわしい事実である。

奨学金と言うと、どうもこのような負のイメージがあるため、奨学金を返済しない学生がいるという記事を見るたびに、反射的に憤りを感じてしまう。

「返せない」というのは、はっきりいって理由にならないと私は思う。

例えば、大学卒業後、正社員を希望しながらも、残念なことにフリーター、ニート、零細企業、ブラック企業、派遣などになってしまい、奨学金を返済するほどのお金が捻出できなかったとする。

まさに、残念ですねとでもいいようがない状態であるのだが、そもそもそのような進路に至ってしまった理由は、大学時代の過ごし方や進路選択に問題があるわけであり、今更「返せません、日本社会が悪いんだ!」と開きなってもらっても困るのである。というより、借りたものを返さないなんて、犯罪者じゃないか。

雇用の安定している正社員になれなかったことは、己の努力の少なさが一番の要因であると当の本人が一番分かっているにもかかわらず、奨学金が返せないのは国が悪いだの奨学金の返済システムがおかしいだのと、いちゃもんをつけるのはちょっとおかしいと言えるのではないだろうか。
おかしいどころか、たちの悪いやくざとも言える。

正社員になれる人間は、学生時代に自分の未来を切り開くために、勉学・スポーツ・資格取得など一生懸命頑張ってきた人間である。

時には運や縁も関係するかもしれない。しかし、自分の不遇さを社会に責任転嫁することだけはしてはいけない。資本主義社会に生まれた以上、己の「結果」に責任をもたなければいけない。

己の結果に責任を持つことが本来大人として生きる証と言えるのではないだろうか。

ましてや奨学金貸与は、あなた自身の人生をより豊かにするための潤滑油のような役目を果たすいってもよいのだから。

・借りたものはきちんと返す。

・起きてしまった結果は、すべて自己責任。

・己の不遇さを社会に責任転嫁するな。

そんな当たり前のことを認知できるような日本社会になって欲しいと切実に願う次第である。

イチロー選手の発言でおもしろいものを見つけました。彼の生き方には考えさせられますね。

「ぼくはナンバーワンになりたい人。この世界で生きているからには、オンリーワンでいいなんて甘いこと言うやつが大嫌い」

http://news4vip.livedoor.biz/archives/51365442.html


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